欧州調査研究その1:Paris
- naganolabtcue
- 2023年10月16日
- 読了時間: 2分
9月に2週間ほど、海外の都市のUDについて、国土交通省さんとご一緒させていただき、いくつかの調査をしてきました。
初回は、フランス・パリ市について。
路上駐車文化であるため、路上駐車・路上駐輪の状況(アクセシブル状況)、地下鉄の状況、都市構造、その他を考えつつ、多角的にパリ市の都市構造について学んできました。

特に、シャンゼリゼ通りは、来年度のパリ五輪に向けて、最小限の整備ではありながらも、道路空間(特に歩行空間)の再配分へ動き出しています。

路面電車の軌道は緑化されており、どのように管理しているのか、気になるところです。
外を歩いていると、角地の建物1F(最も目に付くところ)に、パン屋さんが多いことに気づきます。おそらく、何か協定などを結んでいるというようなことではなく、自然にパン屋さんが出店する、借主が変わる場合もそのサイクルなのかな?という印象です。


路上駐車の中でも、障がい者用の駐車区画について、今回は重点的に調査しましたが、証明書の発行をどこから受けて、どのように運用されているのか?という視点から、分析することにしました。このあたりについては、学術論文として発表する予定です。


在仏大使館さんのご厚意にて、仏政府機関であるエコロジー移行・地域結束省さんとの懇談のお時間をいただき、各種ヒアリングのお時間をいただけました。

School for Advanced Studies in the Social Sciences(EHESS:社会科学高等研究院⇒仏国の大学院大学)のベアトリス・フェルナンデス教授に、パリ市の都市と交通についてご教授いただきまして、先々、都市計画分野での連携をお願いすることができました。

オープンテラス文化は、改めて心地よい雰囲気を醸し出してくれます。我が国の場合は道路法による道路管理、道路交通法による交通管理、その他など、多くの法的な縛りや課題があります。海外で有効だからと、即時に我が国に適用させようとしても、そこは課題の状況や向き合い方、文化水準の変化など、トランジションを踏まえながら対応することが必須です。どのような手法で一歩踏み込めるか、実験を通じて課題を明らかにしていきたいものです。


次回は、ロンドンでの調査内容をお伝えします。
パリ北駅から、ユーロスターでドーバー海峡を渡り、ロンドンへ行きました。

現地で文化に触れることは、国内で勉強しているだけでは得られないモノに触れる、ということです。行けるときに、行って学びましょう。
Going abroad and experiencing the culture means experiencing things that you cannot get by continuing to study in your own country.
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