ロンドンでの再会に感謝を込めて
- naganolabtcue
- 2024年10月7日
- 読了時間: 4分
9月はロンドンに滞在しておりました。昨年に引き続き。
およそ8年ぶりに、とある紳士との再会を果たせました。
もう10年も前ですが、国際会議で私が発表する機会があり、英語でのプレゼンテーションだったために、めずらしくソワソワしていた(まだ30代なかばでしたね)ことが思い出されます。その時のチェアマン(座長)をしていただいた先生が、今回再会を果たせた人でして、その2年後の国際会議においても、奇跡的に再びチェアマンがその先生だった、という不思議な出来事でして。そこからSNSでやりとりをさせていただくようになり、昨年にロンドンを久々に訪れた際にお会いしたかったんですが、私がドイツへ出発する日しか彼の時間がとれず、「翌年また来るよ」とお伝えして、その約束を今回果たしてきた、ということになります。
その御仁は、私にデザインのすばらしさを教えてくれた先生でして、デザインのちからで社会に変化をもたらす、人々の行動に変化を加える、困っている人の助けになる、という視点を共有していただいた人です。
私は社会を対象とするデザインを中心に、都市デザイン領域にて活動をしている人間ですが、なかなか都市という空間に様々なデザインを入れ込もうと試みたり、変化をもたらすコンテンツを入れ込もうと試みること自体が、一般的ではないので、いつも私は一人で悶々としながら研究をしています。もちろん、共同研究の仲間たちや、学会で議論していただける研究者達は存在していますが、真剣にその領域と向き合う時は、やはり孤独でなければなりません。
今回、再会を果たすためだけでなく、彼に教えてほしいことがあり、Royal College of Artへお邪魔しました。彼は私を助けてくれる先生(Chris先生)まで紹介してくれました。とてもありがたいことで、ランチまでご馳走になってしまいました。ほかにも滞在の目的や、研究先との協議もあるのですが、初日に真っ先にRCAへお邪魔しまして、素晴らしい時間をいただくことができました。Rama先生、お忙しいのに私のためにお時間割いてくださり、本当にありがとうございます。日本から友が来てくれた、と喜んでくださり、とても嬉しかったです。お土産を渡せてよかった。
さて、今回のロンドン滞在は、研究を進める目的が主ではありますが、「人と会う」という主目的のほうが大きい出来事となりました。新しい出会いもたくさんあり、次回の滞在に向けて早くも各種取り組みがスタートしています。人との出会いは、素晴らしい時をもたらしてくれます。同時に、自分を変化させるタイミングであったりもします。その時の自分の心の声にしっかりと耳を傾け、新しいことにチャレンジする自分に期待をしていきたい、そう思う事ができました。なりたい自分になるのに遅すぎるということはない、改めて心に刻みたいフレーズです。
また、自分の英語力の不足に気づく事も出来ました。改めて、英語のトレーニングをしようと心に誓ったところです。ちょうど、家族が英語のトレーニングにハマり始めているところなので、私もまた基礎からやり直し、アウトプット機会をふやしていこうかと思います。
だんだんと、この年齢になってくると、会えなくなる人が増えてきます。またいつかどこかで、ということが叶わず、会えなくなってしまう人もいます。
やはり、会いたい人には、無理をしてでも会っておかないといけない、再びそう思う出来事となりました。
しかし、誰かと会うということは、その人の時間を使わせていただくわけです。その人の貴重な命の時間を使わせていただくことに、こころからの感謝は当たり前だと思います。若い人たちには、その意味を改めて理解してほしいと心から願います。時間は、無限ではありません。
また、好きな人には時間を惜しまず使ってください。その人と過ごせる時間も無限ではありません。有限だからこそ、今この瞬間を大切に。
I want to meet when I can.
(会える時に、会っておこう)



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