人も都市も多面体
- naganolabtcue
- 2023年3月18日
- 読了時間: 5分
早いもので、すでに1年が終わろうとしていますね。
一昨日くらいから、桜が咲き始めています。今年も、昨年と同じく、桜が咲く瞬間を目にすることができる、これは1年をしっかり過ごせた証でもあります。自分を取り巻く環境と、この1年を過ごして、頑張った自分への、桜の開花はご褒美なのかもしれません。自分が重ねてきた年月の回数しか、桜の開花に立ち会うことができません、大事な時間・瞬間だと目に焼き付けて、この時間を過ごしたいものですね。
さて、私はというと、3月に入り、よりせわしい日々になってしまいまして、クビがまわっておりません、いつものことでもありますが。困りましたね、誰かに助けてもらわないと、たぶん無理でしょうから、素直に「誰かー、たすけてー」と言ってみようかと思っています、長野を好きな誰かが、きっと助けてくれるでしょう笑
そんなさなか、ふと思ったことをここに綴っておきたいと思います。
それは、「人は多面体である」という例えになります。
人は、さまざまな感情の中で、日々生きています。
・いつも生真面目で物調面なAさんは、実はとても陽気でテキトーでオモシロイ人だった
・いつもテキトーでチャランポランなBさんは、実は誰よりも物事を真面目に考えている誠実な人だった
・ぶっきらぼうでとっつきにくいCさんは、実はとてもチャーミングでかわいらしい性格な人だった
・いつもせっかちで怒りっぽいDさんは、実は子煩悩で、お子さんに優しくて、奥さんをとても大事にしている人だった
・いつも元気で陽気なリア充系意識高い系のEさんは、実はいつも不安でいっぱいで、誰よりも傷つきやすい繊細な人だった
こんなふうに、人には意外な一面があり、接したタイミング、状況により、常に変化しています。そして、私たちはいつもそのような経験を得て、人の意外性を無意識に決めつけていた事に気づかされたりするものです。
そう、人は多面体であるにも関わらず、どこかで「この人はこんな人」「あの人はあんな人」といったように、一面がすべてのように捉えてしまいがちです。多面体すべての面が、同じ性質とは限らない。そして、ある一面の好き嫌いを評価のベースにして、「あの人は苦手」「あの人は怖い」「あの人は嫌い」といったように判断してしまいがちです。
もっと沢山の側面を、見てみましょう。その人の新たな一面を垣間見れる瞬間って、意外と有意義なことだったりします。気づいたら、本人にそれとなく伝えてみてください、恥ずかしがるかもしれませんし、「それは違う」と否定するかもしれませんし、喜ぶかもしれませんし、それもまた多面体で、人によって反応はそれぞれです。
一方、その多面体を自分にあてはめたとき、あなたはどう感じますか?
自分の一面で、好きになれない面や、認めたくない面など、目を閉じたくなる面があるのではないでしょうか。よく自分を好きになれない、という人がいます。「自己肯定感が低い・認められない」と思い込んで、そんな自分を好きになれずに苦しんでいる人は、少なくないと思います。私の研究室の学生たちにもたくさんいます。
たとえば、こんな状況、みなさんも当てはまるかと思いますが、
・友人や同僚が困っていたとして、忙しさを理由にして、その状況を見て見ぬフリをしてしまった自分
・面倒だからと、わざと聞こえないフリや無視をしてしまった自分
・本当は何も言わなくてもよいはずなのに、言わなくていいことや余計なひとことをわざと言ってしまった自分
・本当は、この状況はマズイと思っているのに、皆が楽しそうにしているから、注意できずになんとなく流されてしまった自分
など、
仕事でも社会でも、自分の冷たい一面や、利己的な一面に気づいた瞬間、「自分が嫌い」と決めつけてしまうことがあります。
人間は、完ぺきではありません。不完全だからこそ成長し、進化するものです。誰でも、優しい一面、冷たい一面、ふざけた一面、誠実な一面、変な一面、嫉妬深い一面、潔い一面、ズルい一面など、多面体としての面を持っている、これが人間です。そのすべての面がバランスよくあるからこそ、人に見せたい優しい一面や、美しい一面が輝いて見えたりするものです。同時に、黒い一面もまた見えてしまうものだったりします。
自分のすべてを好きになろう、という必要はないのだと私は思います。自分の受け入れがたい一面は何かを知ってみましょう、そして、その事実や真実に対しては、謙虚になってみましょう。その部分を認めて、受け入れてみてください。もっと、自分に甘く、優しくする時間を得ても良いのです。そして、そんな自分を許してあげて。
自分の良い面に気づかせてくれる人、黒い一面も含めて受け入れてくれる人、そんな多面体なあなたを大事にしてくれる人、そのような人との出会いをとにかく大切にしてください。
その人は、きっとあなたの人生をプラスに導いてくれます。あなたは、その人を悲しませるようなことだけは、絶対にしてはいけません。
さて、年度末から年度初めにかけても、自治体さんからのご依頼や研究会など、さらには行事なども控えています。そのようなさなか、最近の趣味でもあります「夜の街歩き」へちょくちょく出かけています。ほとんどが、ライブへ参加した帰りが多いですが、お台場や豊洲などの臨海都市部、日比谷や渋谷など、自分の好きな街へ、夜に散策する。いつもと違った一面が見れたりします。都市もまた、多面体であることに気づかされる瞬間です。
多面体を感じ、自分への気づきを大切に
Humans and Cities are polyhedrons




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